第15回:インスタで「選ばれる会社」になる仕組み|ファンを生む“役立つアカウント”の作り方

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前回は、インスタグラム発信がもたらす「社内改革」や「社員のモチベーション向上」という、インサイドへの驚くべき効果についてお話ししました。

今回は視点をガラリと変えて、アウトサイド(外部)への効果に迫ります。
テーマは、インスタを通じて、下請け脱却や新規受注に繋がる「選ばれる会社」になる仕組みです。

多くの製造業が「うちの製品の写真を載せても、一般の人には響かない」と諦めてしまいがちです。
しかし、プラットフォームの特性を正しく理解し、ターゲットにとって「役立つアカウント」を設計すれば、営業マンが動かなくても向こうから仕事が舞い込む強力な武器になります。

業界に認知されるアカウントになるも良し、業界以外の人に浸透した結果よく見たら製造業を実直にやってきた地元の会社だったと驚かれるも良し、色んなファンから指示されるアカウントを育てていきましょう!

目次

なぜ「製品写真」だけでは選ばれないのか?

インスタグラムでやりがちな失敗が、自社の加工品や機械の写真を「素晴らしい技術で削りました!」という言葉だけで投稿し続けることです。

同業者やコアな技術ファンには刺さるかもしれませんが、発注を検討している未来の顧客(設計者や購買担当者)が本当に求めているのは、完成品の自慢ではありません。
彼らが探しているのは、「自分たちの課題を解決してくれるパートナー」です。

選ばれる会社になるための第一歩は、発信の主役を「自社の技術」から「相手のメリット(役立つ情報)」へとシフトさせることです。

「役立つアカウント」に変貌するための3つのアプローチ

製造業における「役立つ情報」とは、決して流行りのライフハックや映えスポットの紹介だけではありません。

「だけではない」と言ったのは「製造業×ライフハック」などの一見関連がない組み合わせもアリだからです。それは次回以降紹介するとして、
今回はものづくりのプロだからこそ語れる「専門知識のギブ(提供)」についての紹介です。

  • 設計者や開発者の「困った」を解決する

発信例:「SUS304の薄肉切削で歪みを出さないための、設計時の注意点3選」

効果:発注元の設計者が「この会社、加工の都合をよく分かっている。ここに相談すれば手戻りが減りそうだ」と確信し、試作段階から声がかかるようになります。

  1. 素材や加工の「違い」を可視化する

発信例:「レーザー加工とウォータージェット加工、コストと手触りはどう変わる?」

効果:言葉やカタログだけでは伝わらない「品質の差」が写真と動画で一目で伝わり、
価格競争(相見積もり)に巻き込まれずに「品質買い」される仕組みが作れます。

  1. 「社内の人柄と対応力」をオープンにする

発信例:「【事例紹介】短納期で駆け込まれた案件を、チームワークでどう乗り切ったか?」

効果:企業の体温や「NOと言わない姿勢」が見えることで、発注側の担当者が「この人たちなら安心して仕事を任せられる」という心理的安全性(信頼感)に繋がります。

「情報提供」が「受注」に変わる仕組み(選ばれるメカニズム)

なぜ役立つ情報を発信すると、会社が選ばれるようになるのでしょうか。
そこにはSNS特有の「返報性の原理」「専門性の証明」が働いています。

[質の高い情報を惜しみなく発信(ギブ)]

[ターゲット(設計者・購買)が「有益だ」と保存・フォロー]

[タイムラインで日常的に社名と技術を目にする(認知の定着)]

[「これ、どこに頼もう?」という案件が発生した瞬間]

[一番最初に脳内に浮かび、DMやプロフィールのリンクから問い合わせが入る(受注)]

営業活動における「タイミング」を、インスタグラムのタイムラインを占有することで自動化できる。
これこそが、選ばれる会社になる仕組みの正体です。

「どんな役立ち方」をするか、軸を決めよう

「役立つアカウントにすればいいのは分かった。でも、うちは何を発信すればいいんだろう?」

そう思った方も安心してください。
製造業と一言で言っても、切削、溶接、表面処理、あるいはBtoB、BtoCなど、企業の特性によって「誰に、どうやって役立つか」の正解は全く異なります。

そこで次回(第16回)は、自社が目指すべき「ブランディングのテーマ(軸)を決める」実践ステップへ進みます。
自社の強みを棚卸しし、誰に向けたアカウントにするのかという「コンセプト設計」を一緒にやっていきましょう。

さらにその次の第17回では、どんなアカウントにするかをたっぷりご提案します。

まずは「うちの技術で、誰のどんな悩みを解決できるだろう?」と、少しだけ想像してみてください。それが、強力なブランドを作る最初の一歩になります。

自分たちにとっては空気のように当たり前な「職人の姿」も「社員の人柄」も、外の世界から見れば、その会社にしか出せない最高のブランド資源です。

まずは「うちには何もない」というフィルターを外してみる。
「毎日見ているこの姿、実は外から見たら面白いんじゃないか?」と、当たり前を疑ってみることから、独自のテーマが見つかり始めます。

慣れてしまって気づかないかもしれませんが、イケオジがいるかも…(モノクロにすれば誰でもイケオジ、イケジョです。)
プロ級の趣味を持った社員がいたっけ…

ということで次回は、そんな社内の「当たり前」を魅力的なブランドに変えるための、具体的なテーマの決め方について一緒に考えていきましょう!

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